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こんばんは。
あ~……今日はROではなくリアルの方の日記です。
実は今日、祖父が亡くなりました。86歳。
最悪に鬱な日記ですので、続きの方で。
私という人間がいやになること請け合いです。

小さい頃は私もよく祖父に懐いていて、小学校の時辺りはよく将棋の相手とかをして貰った記憶があります。
別に、今でも祖父が嫌いということはなく、すごい人だったと素直に思えるのは確かなのですけど、ひどく冷たい自分が今ここにいる不思議。
祖父は、癌性の病気にかかっていて数日前から入院をしていたのですけど、今日の朝5時半くらいに病院から連絡が入り、危険な状態であるということが伝えられました。
しかし私はその時点では動かず、とりあえず会社に一度行ってから病院へ行きました。
仮に、祖父が亡くなった場合に総務事務担当の私がいつもやっていることを、他の人にやってもらうために仕事の引継ぎをするため、という理由。
そして連絡を貰ってから遅れること3時間。
病室にいた祖父は、まだ息はしていたものの意識は既にない状態。
ああ、私は祖父と話す最後の機会を自分で捨てたんだなぁ……とぼんやり思ったりしました。
そして、そんな祖父の耳元にしきりに私が来たよ、目を開けてと訴える母の姿に、ひどく嘘臭いという感想を持つ自分。
嘘臭く鼻声で涙を流して訴え掛ける母の姿に、どこの素人芝居から抜け出してきたんだろう、とそんなことをしっかり意識して考えてました。
しかし、逆に気になっていたのは、そんなことを考えている自分がここにいていいのだろうか、という疑問。
この『嘘臭い姿』こそがこの場にいるのには普通で、それに違和感を感じている自分にはそもそもこの場にいる資格は無いんじゃないだろうか、と。
でも、自分にはそんな母のような行動をとる気にはなれませんでした。
何もなかったんです。感慨とか、喪失感とか、悲しみとか。
そんなのが無いのに、どうやって何だを流して訴えろというんでしょう。
お盆休みと葬儀が重なっちゃったなぁ。まあいいか、とか考えてる孫がその場にいるのを知ったら、祖父はどう感じるんでしょうか。

また、私の中に『人が死ぬところを見るのは初めてだ』という、『興味』のような気持ちがあるのも意識しました。
……結局、その瞬間は見られませんでしたけどね。
一緒に病室で祖父を見守っていた方の一人が、一旦家に戻るということになり、私がその送迎役をすることになったのですが……その間に祖父は臨終。
病院に私が戻ってみると、病室は閉じられていて『祖父のペースメーカーを外す手術をしている』んだと伝えられました。
30分ほどでそれは終わるという話だったのですが、その間に私は自宅に戻り祖父を運び込む部屋作る部隊にまわされました。
だから結局、祖父と再会したのは自宅に戻ってから。
真っ白なシーツに包まれた状態で家の中に運び込まれた祖父。
シーツを広げると、胸の前で手を組んだ形で手首を紐で縛られて固定。
それから口を閉じた状態にするためか、まるで昔の漫画の中の歯痛の子供のように顔の横の部分で包帯のようなものを巻かれていました。
……これ、後で小説とかで使えるのかな、とか。そんなことをふと考えて愕然とする……とか、お話の主人公ならするシーンです。
しかし、いざ自分が実際にそんなことを考えた時にしたリアルな行動は、ただ『納得』。私は、こういう生き物なんだ、と。
普通とか、常識とかよくわからない。だってダメニンゲンだもの。
そんなことをよく日記に書いてましたけど、わかんなくて当然なんでしょうね。
『普通』の気持ちの基となるべき感情が、たぶん、ない。
そう思うと、最近マンガとかを読んでよく泣いて涙腺弱くなった~といってた自分はなんなんでしょう。
物語の中の人たちが嬉しかったり悲しかったり悔しかったりに同調して涙を流せるのに、自分がその立場になると嬉しいや悲しいや悔しいという、その根底の気持ちが自分の中に生まれてこない。……無い。
物語の中に描かれる『思い』と私の中のいったい何が『同調』をしていたというんでしょうか。
妄想とか、錯覚とか。
恋に恋する思春期の女子が、きっと恋とはこんなすごいのに違いないとか夢見がちな気分で見ていたのと同じような感じなんでしょうか。
……や、例えが綺麗過ぎますか。
そんな私が、涙腺を緩ませたのは祖母が亡くなった祖父と対面をした時。
私の祖母は、呆けています。
新しいことを記憶するという能力が数年前からだいぶ機能しなくなっており、すぐ前に話したことや、起こった出来事などを忘れて何度も同じ行動をとってしまいます。
そんな祖母は、何度も何度も、亡くなった祖父の顔を覗き込み、
『お爺さんは、亡くなったん?』
と周りの私たちに問いかけてきました。
そのたびに私たちがそうだよ、と諭すと、悲しいようなよくわかってないようなそんな声で『そうなんかい……死んじまってるんかい』と繰り返すのです。
その光景に、涙腺は反応します。しかし、自分ではそれが何に悲しくなってるのかわかりすぎるので釈然としません。
私の涙腺は、その場の『設定』に反応していたのです。
祖父の死をきちんと理解できない祖母。
いや、きちんと理解して悲しんでいるのに、すぐに忘れてしまう祖母。
忘れてしまうのに、自分からまた問い掛けをする祖母。
その都度周りから『気を落とさないで』と声をかけられているのに、既に理解ができない状態の祖母。
そんなものを私は脳内で勝手に妄想し作り上げ、現実に押し付けて泣こうとしてるのですよ。釈然としません。
さすがに、こんな妄想で涙を流すのは失礼かと思ったので踏みとどまっていたのですけど、妹に『大丈夫?』と心配されてまた困惑。
私はどういう風に大丈夫じゃないように見られたんだろう。
すみません妹さん。
私は本質的には悲しんでないのに悲しんでる振りをしてるだけなんですよ。
体が勝手に脳内で妄想設定を作って自己満足に浸ってるだけなんですよ。
そんな風に考えてる自分がまた、なんというか気取っている人間のようにも感じられ自己嫌悪。
こういうとき煙草って便利ですね。
口に咥えて火をつけて、ボーっとしているだけで人の輪から外れていても怪しまれない。
普段、あまり人前では吸わない煙草が今日は妙に吸い易かった。

……なんかもう、自分でも何の感想なんだかよくわかんなくなってきました。
普通の人なら、こういうのわかるのかなぁ……。
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無題
うちは祖母が行方不明になって発見された時にはすでに・・・でした
警察署で祖父が対面した時に どこに行っとったんだ?と
いつものように話しかけてたようです。
その祖父もそれから弱っていき翌年亡くなりました
食事がなかなかとれなくもうダメかもしれないと
病院にいく前に 父は祖父の髭剃りをしてた
その姿を見てることしかできなかった
飲みかけの幼児用パックジュースを見つけて
実家の隣に住むおばさんにこれ冷蔵庫入れといたほうがいいよね?
と聞いたらおばさんは
もう 飲む事はないと思うよ と・・
そっと冷蔵庫に入れたけど 結局そのまま飲むことはなかった。
そんなことを思い出したよ。

ご冥福をお祈りいたします。
ヒラメ 2009/08/12(Wed)06:50:03 編集
無題
うちは父が自殺で一昨年に亡くなってるんですが、らきさんと似たような状況でした。
涙なんて一滴も出なくて、ただただ通夜や葬儀の準備に奔走してて・・・。
そも、庭で吊ってたので刑事がきたり、お医者様に死亡判定と死亡診断書を書いてもらったり・・・と、普通の死とはかけ離れてたんですよね。
両親も長らく不仲で、入り婿だったので祖母とかとも折りが悪く、みんなそんなに悲しんでる様子もなく・・・。
人一人死ぬことって、もっと壮大なことかと思ったけど、何だか寂しいくらいどうでもいいことなんだなぁ・・・。とやけに冷めた感情を持ったのを今でも覚えています。

そんな自分がうるっときたのは、密葬の予定がどこからか情報が漏れ、会社の後輩や高校の同期の人、はたまた弟の大学の理事長(学長だったかも)から花が届いたり・・・と思ったよりも人が集まって(密葬の予定だったので、小さめのホールだったんですが、人が入りきらないであぶれてたんですよ)ああ、父はこれだけの人に慕われてたんだなぁ・・・。社交辞令にしろ、これだけ人が集まるだけの力はあったんだなぁ・・・。ということを考えて自分も感化されてうるっときた・・・といった感じですかね。
うちは死亡→発見→死亡診断→葬儀屋の流れなのでお祖父様のようなエンゼルケアもしてもらってないですし、湯灌も体をお湯で拭く程度のものでした。
そういえば、何であの頃すでに送りびとよろしく納棺師ってのを知ってたんだろう・・・

まぁ、初めて身近な人の死を体験したならそんなテンプレの如き反応は出来ないでしょうし、いくら仲がよくても実の親子であるお母様のように感情を移入することがなくても不思議じゃないと思いますよ。
妙に冷静で、冷徹な自分がいてもいいと思うんです。
みんながみんな悲しむわけでもないですし、そうやって変な方向に思考がいってでも冷静な人がいなければ葬儀も滞りなく行われないですし。
人の死についての感情はやっぱり人それぞれだと思います。
ぶっちゃけ、仲の良い友人や恋人が亡くなった時こそ、自分の素直な感情が出てくるかもしれませんね。

最後に、お祖父様のご冥福を心よりお祈り致します。
遮那々 2009/08/12(Wed)08:26:08 編集
無題
確かに妙に冷静な時ってありますよね。
悲しんでる自分を冷静に分析して
「あぁ。。今すっごい悲しんでるなぁ。。。」
って思ってみたり。
不謹慎かもですがそおゆうところが「理性」であり、そこがなければ感情に突き動かされて変な方向に走ったり。。。

お別れとか喪失の場面では、その事実よりも周りの雰囲気で感情が高まるとゆうことはよくあります。

「ワタシが悲しいのは別れを悲しんでいるあなたの姿を見てしまうことです」

三文小説の一節みたいですが実際こおゆうこともザラにあるんじゃないでしょうか?

ご冥福をお祈りいたします。
ねぎ 2009/08/12(Wed)09:42:58 編集
無題
こうあるべきって無理に考えんでもいいですよ。
第三者視点の悲しさと自分の悲しさって別物で
一方を悲しさとするなら一方はむしろ空虚というべきものです。
その隙間を泣いて埋め合わせる人もいれば忙しさで埋める人もいる、
笑って騒いで埋める人もいれば自己嫌悪で埋める人もいる、それでいいんです。
私の場合昨年友人が長い闘病生活の末亡くなりましたが
終わったなと思うばかりで涙なんて出なかったですよ。
ただ命日にお酒を一杯飲んで自己満足している、それだけです。
月並みですが生きている人が出来ることなんて覚えていることだけだと思いますよ。

御祖父様のご冥福をお祈りいたします。
こね 2009/08/12(Wed)13:02:56 編集
無題
人と人って不思議ですよね。
喜んだり悲しんだり、一緒にいると感情移入したり。
そうやって少しずついろいろな物を分け合って生きていくのだと思います。
愛しい人と人生を分け合いながら生きていく。
そうすると、その人をうしなった時、自分も心の何かを失ってしまうと思うのです。色々な感情を分かち合って生きていく。そういう人に早く巡り逢えばいいですね。
俺は、離婚の時、相当なダメージを受けました。愛していた奥さんとの別れ。辛かったです。辛かったから、人を大事に、大切にして、あわよくば自分も大事にしてもらおうととんでもない考えな俺です。
でも、色々な物を人と分かち合うと不思議なんですよね、幸せな気分になれる。オヤジも俺が若い時にしにました。最後まで自宅で家族団欒を夢みて、死にました。そんなオヤジは俺たちに何をくれたんでしょうね。人生ですかね?それとも思い出?はたまた、将来なのかも。そんなオヤジと酒を酌み交わしてみたかった。それが唯一の後悔です。一緒にお酒飲んだらどんな話してくれるんだろうな~とか。今でもわからず模索しています。きっと、らきさんがいまは気が張っているだけだと思います。知らず知らずに動転して。そのうち、思い出す時がきますよ。小さい頃の思い出とか。そして、思い出を大事にしてあげてください。きっと、そこでは、おじいちゃんの想いが残っていて、幸せを取り戻してくれますよ。無理せず、おじいちゃんの事、想ってあげてください。それで良いと思います。
ご冥福をお祈りするのと、らきさんの事落ち込まないか心配しています。
ルク 2009/08/12(Wed)21:21:17 編集
無題
この度はまことにご愁傷様でした。謹んでお悔やみ申し上げます。
alte 2009/08/12(Wed)23:00:35 編集
無題
自分の気持ちでも、ぜんぜん自分では把握できない時ってあると思います。
ラキさんに感情が無いだなんてとんでもありません。
これだけ大きく気持ちが揺らいでいるではないですか。こんなに長い日記をかかずにはいられないほどに、ラキさんにとっておじいさんは大きなかけがえの無い存在だったに違いありません。
非日常的な大きな事が起こったとき、自分の気持ちなんて見えなくなってしまうものなんだと思います。
俺はラキさんのこの日記を読んで、ラキさんのおじいさんに対する大きな愛情を感じました。
沢山の思い出を残してくれた大切なおじいさん、心からご冥福をお祈りします。
T影丸T 2009/08/13(Thu)03:37:05 編集
無題
うちは数年前に父と祖母が亡くなりまして、人の死なんて世間にありふれているのに、経験しないと分からないことってあるんだな~と思いました。
感じ方は人それぞれで、正しいとか間違っているとか、そんなことはないと思っています。いろんな意味で、落ち込んだり、わかんなくなったりしてもいいんじゃないでしょうか。
父の葬儀には沢山の人が来てくれて、それが嬉しかったことは印象に残っています。なので、短いですが、コメント書きに来ました。
では。
やよい 2009/08/13(Thu)12:35:40 編集
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